歯科技工士の養成・確保検討会

先日歯科新聞を読んでいたところ、こんな記事が目に入りました。

『歯科技工士の確保で議論がスタート─厚労省検討会

厚労省の第1回「歯科技工士の養成・確保に関する検討会」が15日に省内で開かれた。超高齢社会において補綴物が適切に提供される体制を構築するため、歯科技工士を取り巻く現状を踏まえつつ、養成・確保について検討を行っていくもの。構成員から認知度や課題についての意見が上がり、論点を整理して、次回から具体的な議論が行われるとみられる。第2回は7月上旬に開催する予定。』

歯科技工学校への入学者が年々減少しており、日本初の歯科技工士養成所である愛歯技工専門学校をはじめとして、全国的に歯科技工学校の閉校が相次いで決まっています。
学校や、企業単位での誘致に向けた取り組みなどは様々なところで行われているようですが、「何故歯科技工士を目指す人がいないか」という根本的な問題が解決されなければならないと思います。

平成30年の国家試験合格者は全国でたったの902名です。
また、現在活躍している歯科技工士の年齢も35%程度が55歳以上10年以内に65歳を迎えてしまいます。

歯科技工士は、人の役に立てる素晴らしい職業です。
ですが検討会で「やりがいのある仕事だが、やりがいだけでは暮らしていけない」と語られたように、今こそ制度の見直しが必要なのではないかと感じます。

http://www.dentalnews.co.jp/news/detail/2018/index.html#05
(日本歯科新聞5/22より抜粋)
http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2018/siken22/about.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/16/dl/gaikyo.pdf
(厚生省よりデータ参照)

(有)東北歯科精密 渡邉祐樹