【保険適用】熱可塑樹脂について

熱可塑樹脂とは、ポリマーとモノマーを混合し加熱重合する従来のレジンとは異なり、重合済みのペレット状のレジンを加熱溶解し、射出成型により製作する義歯床用の材料です。

『アクリジェット』は熱可塑樹脂の中でもアクリル樹脂のため、スルホン床とは異なり、
従来のレジン床のように即時重合レジンなどによる修理、リベースも可能です。
他にも、

①従来のアクリルレジンに比べ約3倍の耐衝撃性を有する。
②重合済みのペレットを用いるため残留モノマーが非常に少なく安全性が高い。
③残留モノマーが少ないため、着色や臭いの付着が少ない。
④硬化完了まで圧をかけ続けるため、収縮変形が起こりにくい。

といったメリットも有る、とても優れた素材です。

歯数 熱可塑性義歯 レジン床義歯
1~4歯 791 668
5~8歯 1019 801
9~11歯 1327 1125
12~14歯 1951 1551
総義歯 3136 2487

※H29年10月版診療報酬より。装着料・材料料を含めた点数です。

保険点数に関しては、図のように『熱可塑性義歯』として請求を行うため、従来のレジン床義歯に比べて高くなります。

先日開催されました、福島技工士会によるセミナーにおいても熱可塑性義歯の利点について述べており、弊社としてもお得意様の先生方にお薦めさせていただいております。

資料以外にも、強度やリベースなどを試すための試験片、従来のアクリルレジンと比較するためのツールのご用意がございますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください。